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category:進学費用
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2025.06.01

中学受験を選ぶ?それとも高校受験を選ぶ?子どもにとって最善の選択をするための指針とマネープランとは

子どもの受験時期の決定と実行には計画性がとても大切です。計画性がない受験になってしまうと、家計への負担は際限なく増える可能性があります。教育プランを考えるときには、どうしても親の経験が元になることも多いでしょう。たとえば、親が公立中学校や公立高校に進学していれば公立志望、親が中学受験をしたのであれば中学受験というように、親の進路を参考にしがちです。ただ、今の日本は、急速な少子高齢化により、学校がより専門化したり、コースの再編が進んだりと、親の時代の受験常識が通用しなくなっています。今回は、親の常識は一旦置いてみて、子どもの進学コースの選択肢を検討する指針とそれぞれの家計のポイントを考えてみましょう。

中学受験か高校受験か決めるために、お金を理由にしない選択肢も検討したい

「お金がかかるのがもったいない」から、進路は公立校をメインに、中学校までは公立で、その後も公立高校を受験するというルートは、物価高で家計が厳しい環境の中では選択肢として妥当でしょう。中学校は義務教育ですから、公立を希望すれば原則として授業料は無料。授業料以外の部活や交通費、塾代など、別途負担する費用はありますが、私立中学校を受験するよりも費用がかからないというのは明らかです。

ただ、子どもの進路として、中学受験を費用以外の面で検討する方がいいケースもあります。子ども自身の確固たる意思、たとえば、医者や薬剤師などの医療系、もしくはゲーム業界やプログラミングなどの専門職、または英語力を生かして海外にも留学したいなどの希望が強いケースです。子どもが中学受験を希望すれば、小学生の時から塾通いをする必要性も高く、お金はその時点からかかりますが、その後、希望する学校に進学できたことで勉強意欲がわき、国公立の医学部に進学できたとしたら、私立の医学部に6年通うよりもトータルの教育費はかからないかもしれません。最初から「中学受験はお金がかかる」という先入観で中学受験を選択肢から外すというのはもったいないといえます。

公立校への進学はもちろん「費用が安い」というメリットはありますが、すべての教科をバランスよく点数を取るよう求められることが多いでしょう。得意な科目は勉強も自発的に行い、成績も伸びやすいものですが、不得意科目があれば、塾や補習など、底上げするための費用が結局かさむこともあります。

まずは子どもに様々な選択肢を与えてあげて、子どもの希望や得意不得意など、総合的に判断してから受験時期を検討しましょう。

もし中学受験を決めたのであれば覚えておきたい家計ポイント

中学受験を決めて、小学校から通塾する場合に注意すべきポイントは、家計をコントロールすることです。塾代が想定以上で、月々の収入だけで賄えなければ、せっかくの貯蓄に手を付けてしまう可能性もあります。

その時点でどうするか、ここでしていただきたいのは、中学受験が終わった後の家計の立て直しをはかることです。中学受験のためには、小学校4年ごろから3年程度塾に通い続けることがほとんどです。その3年間にかかった費用と貯蓄を崩してしまった金額を比較して、崩してしまった金額は入学後にリカバリーできるのか確認しましょう。受験するときに、入学後の費用については調べているはずですから、その後の6年間にかかる費用は想定できるでしょう。内部進学であれば高校受験のための費用、たとえば受験に伴う塾代や模試代や交通費、受験料や滑り止めの学校の入学金などの出費が発生しません。精神的な安定も加わり、計画的な家計管理がしやすくなります。

高校受験をする場合の家計ポイント

高校受験に照準を合わせたのであれば、中学の3年間で注意すべきポイントは塾などの費用です。こういった学校以外での支出を抑えられれば、高校以降の教育費は計画的に積み立てられます。ただ、高校受験の結果次第では、受験料や入学金が重複してかかり、予定よりも負担が増えてしまうことがあり得ます。

また、高校入学後は、すぐに大学進学を見据えないと、大学受験の時期はあっという間にやってきます。中学受験をすると、大学進学まで6年ありますので大学受験に備える貯蓄時間に余裕がありますが、高校から大学への期間はその半分。準備できる期間は、3年間というよりも、実質は2年半程度と思った方がいいでしょう。大学受験を考えるために理系か文系かを考え、進学に必要な科目を考えて、どのような受験方法にするのか、余裕は全くないといえるでしょう。この時点からの準備がおろそかになれば、予想外に家計にかかる教育費の負担が増すということもあります。高校受験を考えるときには、一緒に大学までの進路を考えていくのが、教育費を効率よく計画的に使うポイントといえるでしょう。



「中学受験は高い」「高校受験は安い」と思い込むことはありません。中学受験、高校受験いずれを選択したとしても、メリットデメリットはそれぞれあります。どちらを選ぶにせよ、子どもの希望や能力に普段から注目して、それぞれの家庭の状況に合った選択肢を、柔軟に検討しましょう。

[當舎 緑]
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プロフィール : 當舎 緑(とうしゃ みどり)

社会保険労務士。行政書士。CFP®

一男二女の母。阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

子どもにかけるお金を考える会メンバー

http://childmoney.grupo.jp/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事

http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

J-FLEC認定アドバイザー

https://www.j-flec.go.jp/advisors/

ウーマンライフパートナー会員  Women Life Partner

https://wlp.or.jp/

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