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category:進学費用
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2023.04.03

新学期、これから塾選びを始める高校生へ勧めたい事前準備とは

新学期が始まると、クラスに慣れること、先生に慣れることなど、さまざまな環境の変化に戸惑いつつも、勉強を頑張ろうと、新たに塾選びをする方もいるでしょう。
こんな時、何を考えて塾を選べばいいのか、塾選びとその費用について考えてみましょう。

塾選びの前に調べておくことがある!

「塾に行こう!」と考えるきっかけは何でしょうか。「普段の授業についていけないから」「大学受験のための学力向上」「苦手な分野のレベルアップをしたい」という3つの理由を挙げる方が多いかもしれません。実はこの「塾に行く」理由をはっきりさせることが、塾選びをするための第一歩といえます。

最近はいくつかの質問に回答すると「あなたにぴったりの塾が選べる!」などの診断ツールとともに、塾の口コミなどを見ることができるサイトもあるくらいです。ただ、口コミはあくまでも参考程度にしておく方がいいでしょう。

それより先に、「自分が行きたい大学の受験方法」を調べることから始めてみましょう。たとえば推薦という一つの受験方法であっても「指定校推薦」なのか「公募推薦」なのか、小論文対策が重視されるのか、普段の成績と面接が大切なのか、するべき対策は多岐にわたります。推薦受験対策を主として考えるのであれば、塾に求める特徴は、「普段の授業についていける学力を大切にする方針、プラスで推薦受験対策」というように、塾を選ぶ指針が定まりますので、そのような特色を持った塾をお試しすることから始められるわけです。

大学受験を考えるうえで英語利用を知らないのはもったいない

高校に入学後、2年生になるころには「理系」か「文系」の進路を選びます。ただ、理系を選んだとしても、英語をおろそかにすることは、大学進学を志している高校生にとっては得策ではありません。理系でも、英語力を伸ばすことで、受験の幅が広がり、選択肢を増やせるということは覚えておきたいものです。

具体的にどう活用するのかは、英語検定協会のサイトを見てみましょう。入試改革を行っている大学の動向として、私立大学を中心に、また国立大学においても、実用英語技能検定(英検)やTEAPなど、英語4技能を図る民間の英語資格・検定を活用する動きが広がっています。

ただ、この「英語4技能を図る英語資格・検定」。どれでも受験すればいいわけではありません。大学によって、基準がさまざまです。例えば、「出願資格」なのか「入試優遇」なのか、それとも「点数換算」なのか、その基準も「級」なのか「CSE」スコアであるCEFRなのか、利用の仕方は大学ごとに違うので、よく調べておきましょう。

ただ、「英語力を伸ばす」ために塾を選ぶかどうかは、費用がかさむ要因ともなりえます。英語に関しては、どこまで費用と時間をかけるかはご家庭によって意見は分かれます。特に、コロナ禍の中、オンラインの普及が進んだこともあり、好きな時間にオンラインで受講するという選択肢も広がったことで、自分で勉強するということも可能なわけです。英語に関しては、費用や時間を考えた上で、勉強方法を考えるといいでしょう。

子どもの教育費は、「高校入学から大学卒業まで」を考える!

今回は「塾えらび」がテーマですが、塾を選ぶ時には受講内容だけでなく、かかる費用とのバランスもとても大切なことは覚えておいてください。塾の費用がかさめば、本来の教育費が不足します。大学受験という目標のために塾に行き、小論文対策、英語対策などのオプションを付け、さらに、苦手な科目のために個別対策を付けるとなると、確かに希望大学に合格することは可能かもしれません。

しかし、ここで「教育費負担の実態調査(日本政策金融公庫 2021年12月20日リリース)」を見てみましょう。これによると、高校入学から大学卒業までにかける教育費用は、子ども一人あたり942.5万円です。これは、前年調査より、22.6万円下がった金額ではありますが、それでも高額と感じるでしょう。一気にかかる費用ではないので意識しづらいですが、積み重なればこれほど高額になるということは忘れないようにしましょう。

また、不足するなら「教育ローン」や「奨学金」があるから大丈夫だろうとは思わないでください。FPとしては常々言っていることですが、教育費をかければかけるほど、保護者の老後資金が削られていきます。子どもが卒業してから、老後資金は貯蓄すればいいと思っている方もいらっしゃいますが、それでは遅すぎます。老後資金は「長期でコツコツ」が基本です。塾の費用がどうなるかで、予想外に教育費が大きく膨らむ可能性がありますので、慎重な塾選びをしたいものです。

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#ファイナンシャルプランナー , #塾 , #教育費 , #當舎緑
[當舎 緑]
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プロフィール : 當舎 緑(とうしゃ みどり)

社会保険労務士。行政書士。CFP®

一男二女の母。阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

子どもにかけるお金を考える会メンバー

http://childmoney.grupo.jp/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事

http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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