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category:進学費用
見つかる、キミの未来。中学校・高等学校 進学NEWS
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2022.12.01

おこづかいを通じて「生活力」をつけよう、子どもと話そう

高校生になると収入を得る機会ができる

「10代の金銭感覚についての意識調査」(SMBCコンシューマーファイナンス調べ)によると、高校生の収入について、「収入はない」と回答した人は18.7%、「収入はおこづかいのみ」が52.4%、「おこづかい以外の収入がある」という人は28.9%という結果でした(グラフ1)。半数以上がおこづかいのみで過ごす一方、自分の収入があるという高校生が3割近くいることがわかります。

同調査で高校生が家族にもらうおこづかいの平均額は、4,417円。収入がある高校生の1か月のアルバイト代は、6,961円(グラフ2)で、家族からもらうおこづかいと同等以上を得ているようです。

中学生までは「自分の自由になるお金」=「保護者等からもらうおこづかいやお年玉」という状況があるので、できるなら中学生までのうちに、少し余裕のある金額をおこづかいとして渡し、欲しいものは貯金して買えるような計画的性を身につけさせたいところです。


(グラフ1)

現在の収入状況

(グラフ2)

1か月のアルバイト代

(出典:「10代の金銭感覚についての意識調査2022」SMBCコンシューマーファイナンス調べ)

おこづかいは家計管理の基礎

小学校5年生の家庭科では、労働などから得た収入よりも支出を抑えること、買い物での商品の選び方や支払い方法など、家計管理の基本について学びます。ただし、子どもたちが実際にお金を使えるのはプライベートな場面です。小学生で任せるおこづかいの範囲は文具・書籍代等まだ限定的かもしれませんが、大事なのは「足りない」などの失敗も含めて、まずは経験の機会を設けることでしょう。

中学校では、クレジットカード(三者間契約)の基礎やクーリング・オフ制度などの契約について学びます。さらに高校生になると、人生設計や金利の計算など、広く生活に関わる内容を深めます。

ちなみに筆者が行う学校での金銭教育は、小学校の場合は、毎日の生活でさまざまな費用がかかることに気づいてもらう質問をし、ゲーム(ワークショップ)で、「新品を買う」「リサイクル品を買う」「買わない」などの選択をしながら、おこづかいを記録する練習をします。

中学校では、興味や行動範囲の広がりも考慮して、ネットショッピングで詐欺的なサイトを見分ける方法、高校等では一人暮らしを想定した家計の予算立てのワークショップを行います。中学・高校生のおこづかいは、文具・書籍代のほかに、ヘアカット、スマホの通信費、日常衣類など何を任せるか子どもと話し合って決められると、買い物を任されたという責任感も生まれます。

お金のトラブルを回避する知恵とスキル

おこづかいを渡すことで、「親子でお金の管理について話ができる」ということも大きなメリットです。例えば、子どもが自分で自由に使えるお金を持つようになると、子ども同士でのお金や物の貸し借りでトラブルになることがあります。調査でも、高校生が授業で教えてほしいと思う「社会の中で生きるための知恵」は「お金のトラブル」が一番多く(グラフ3)、学校などでクレジットのしくみや金利計算を学ぶ中で、不安に感じることがあるのかもしれません。


(グラフ3)

高校生が授業で教えてほしい「社会の中で生きるための知恵」

おこづかいやお年玉額が増えたり、アルバイトをしたりで自由になるお金ができると、ゲーム課金、音楽などのサブスクリプション、コンサートのチケットなどを買い求め、トラブルが起きやすくなることも事実です。単価と総額、支払い時期と手段、解約の条件やペナルティーなど、トラブルの芽はいろいろあります。ぜひ、親子でお金の管理について一度話し合ってみてください。

衝動買いをせず、いろいろな角度から吟味することが、社会人としても通用する力になることでしょう。

[中上 直子]
プロフィール : 中上 直子(なかじょう なおこ)

ファイナンシャル・プランナー、消費生活コンサルタント。
出版社勤務、フリーライターを経て、啓発・相談業務を行う。マネー、教育、消費生活をテーマに編集・執筆、講座企画・講師、講師養成などに携わる。新聞、雑誌、Webサイトなどに執筆多数。
共著に「子どもにかけるお金の本」(主婦の友社)。子どもにかけるお金を考える会メンバー。日本消費者教育学会会員。一般社団法人消費生活総合サポートセンター理事。

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