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category:進学費用
見つかる、キミの未来。中学校・高等学校 進学NEWS
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2022.04.01

大学・専門学校「進学費用の準備」は時間を味方につけてコツコツと

進学費用の準備、基本は積み立てで

預貯金の良さは、預け入れたお金(元本)は減らない、ということ。

預貯金の金利がゼロ%に近い現在、金融機関にお金を預けてもなかなか増えず、利息が利息を生むという状態には程遠い状況です。

それでも、毎月1万円を積み立てれば、1年後には必ず12万円になるのです。

トクする方法を探しているうちに時間が経ってしまって結果的に何もできないより、とにかく預貯金での積み立てをスタートさせれば、将来使えるお金を用意できます。

進学費用の準備には生かしにくい、投資の良さ

一方、投資には預貯金とは違う良さがあります。投資した元本は増えたり減ったりしながらも、長期的なスパンで見ると右肩上がりで増えると言われているのです。

ただ、子どもの誕生から進学費用の準備を終えたい高校3年生までの約18年は決して短い期間ではありませんが、長期とは言えない実感もあると思います。

日々の子育てに追われていると、投資内容を見直したり、売買する手間や時間をかけるのは難しいかもしれません。

そして、多くのお金を必要とする入学手続きの時期、たまたま運用がよくなかった場合、現金化して損を確定しなくてはなりません。そのまま置いておけば増える可能性があるとしても、入学手続きは現金で行う必要があるからです。

大学・専門学校「進学費用の目標は500万円」

子どもの本当の進路は、その時になってみなければわからないものです。

国立大学を希望していても、受験に合格しなければ入学できません。保護者は自宅通学できる私立大学を想定していても、子どもは一人暮らしして遠方の私立大学へ通いたいと希望するかもしれません。

本当の目標額がわからないから貯蓄計画を立てられないとすると、誰もが大学・専門学校の進学費用の準備計画を立てられなくなってしまい、進学費用を準備できなくなってしまいます。

だから、とりあえず「仮」の目標を決めるのです。

高校卒業後、多くの人は私立大学の文系に進学しています。4年間の学費は400万円台ですから、受験料や学費の統計に含まれない教科書代などを上乗せした500万円を目標額にするといいでしょう。

子どもの年齢別、毎月の積立額

目標額と貯められる期間がわかっている場合、毎月の積立額を算出する計算式は次のとおりです。

目標額÷(積立可能年数×12か月)

【計算例1】
500万円を高校3年生の終わりまでに貯めたい
現在、小学4年生の4月時点
500万円÷(9年×12か月)
=500万円÷9年÷12か月
≒4万6,296円
→1か月あたりの積立額4万6,300円

【計算例2】
500万円を高校3年生の終わりまでに貯めたい
現在、中学3年生の4月時点
500万円÷(4年×12か月)
=500万円÷4年÷12か月
≒10万4,167円
→1か月あたりの積立額10万4,200円

【計算例3】
500万円を高校3年生の終わりまでに貯めたい
すでに200万円は貯まっている
現在、中学3年生の4月時点
(500万円-200万円)÷(4年×12か月)
=300万円÷4年÷12か月
=6万2,500円
→1か月あたりの積立額6万2,500円

*計算例1と2からわかること
計算例2は1に比べて毎月の積立額が多くなっています。目標額が同じでも積立可能年数が短いからです。

*計算例2と3からわかること
積立可能期間が同じ場合、目標額が大きいほど毎月の積立額も大きくなります。ボーナスなども積立に回し、毎月の積立の目標額を小さくできると毎月の負担感を抑えられます。

今日からはじめよう

金利が高い時期であれば金利を味方につけてたくさんの利息を受け取りたいところです。利息のつかない現在、時間だけでも味方につけて、毎月無理のない金額をコツコツ積み立て、子どもの進学費用を貯めるようにしましょう。

[菅原 直子]
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プロフィール : 菅原 直子(すがわら なおこ)

ファイナンシャル・プランナー(AFP)、教育資金コンサルタント

会計事務所向けオフコン販売、外資系生命保険会社勤務・同代理店経営を経て、1997年よりファイナンシャル・プランナー。公私立高校や自治体などで保護者・生徒・教員のための進学資金セミナーおよびライフプラン講座・相談会は関東を中心に10年以上にわたって300回超。新聞や雑誌への取材協力や執筆、働けない子どもに関する家計の相談も行う。地元湘南地域密着のFP活動も展開中。3男子の母。

■著書

共著『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)

『子どもの教育費これだけかかります』(日労研)


■所属団体

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

子どもにかけるお金を考える会

働けない子どものお金を考える会

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