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category:勉強方法
見つかる、キミの未来。中学校・高等学校 進学NEWS
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2023.10.02
実験と工作で楽しく学ぶ算数塾 22回目

ひき算のひみつを調べてお花のカードを作ろう!

2年生では「ひき算のきまり」を学びますが、ひき算にはそれ以外にもひみつがあります。楽しく調べて立体的なお花のカードを作りましょう。

お花のカード

<準備するもの>

・折り紙(花びん用)好きな色 2枚
・折り紙(くき用)緑色 1枚
・折り紙(花用)好きな色 1枚
 ※折り紙のサイズは15×15センチメートル
・B5画用紙(カード用)好きな色 1枚
・定規
・はさみ
・セロハンテープ
・のり

<ひき算のひみつを調べよう>

4つの計算(たし算、ひき算、かけ算、わり算)を学ぶ時には、計算方法だけでなく、深い意味まで知っておくと色々な使い方ができるようになります。人が思いつかないような使い方も思いつくかもしれません。今回はひき算の2つのひみつを実験しながら、花のくきを作り、花をかざってカードを作ります。


①折り紙を切ってくきを作ります
緑色の折り紙を同じ向きに3回折って8等分の短冊形にし、はさみで切ります。短冊形に切った1枚をたてに3等分になるように折り、包むようにのりではります。長いくきができました。くきは同じように6本作っておきます。
くき


②1本のくきの長さから2本目のくきの長さを調べます
長いくきを折って2本のくきに分けます。長いくきの長さは15センチメートルです。例えば1本目のくきの長さを4センチメートルにすると2本目のくきは何センチメートルになるでしょう。これはひき算で計算することができますね。「15-4=11」という式になり11センチメートルという答えが出ます。この式を確認すると、長いくきの長さの15センチメートルが「ひかれる数」で、1本目のくきの長さの4センチメートルが「ひく数」です。そして2本目のくきの長さの11センチメートルは「答え」になります。
くきの長さを調べる


③ひき算の1つ目のひみつを調べます
最初に、「ひかれる数」と「ひく数」、「答え」の関係を調べてみましょう。2本目のくきの長さと1本目のくきの長さをたしたら、分ける前の長いくきの長さになります。つまり「答え」に「ひく数」をたすと「ひかれる数」になるのです。「分けた2つをたしたら元通りになる」というのは当たり前のことにも思えますね。これが1つ目のひみつで「ひき算のきまり」です。


④ひき算の2つ目のひみつを調べます
次に、「ひく数」と「答え」の関係を見てみましょう。写真のように、1本目のくきの長さを1センチメートルずつ長くしてみます。1本目のくきの長さは「ひく数」で2本目のくきの長さは「答え」ですが、2つの関係はどうなっているのでしょう。全体の長さは15センチメートルと決まっていますから、1本目のくきの長さが1センチメートル長くなると2本目のくきの長さは1センチメートル短くなります。先ほどの計算では、1本目のくきの長さが4センチメートルの場合は2本目のくきの長さが11センチメートルでした。写真を見ながら考えると、1本目のくきの長さが5センチメートルになると2本目のくきの長さは「15―5=10」で10センチメートルになります。このように「ひかれる数」が変わらない場合は、「ひく数」が1増えると「答え」は1小さくなります。ひき算の2つ目のひみつを見つけましたね。


⑤くきを2つに折って花をつけます
工作を続けましょう。さきほどの実験結果を基に、長いくきを好きな長さに分けて写真のようにななめに折ります。次に、花用の折り紙を使って好きな花を作り、くきの先にはりましょう。平面的な花でも立体的な花でもきれいにしあがります。2本ずつつながっている花を6セット作ります。
花をつける

<花びんを作ってカードにします>

⑥花びんの部品を作ります
花びん用の折り紙2枚をそれぞれ同じ向きに2回追って4等分の短冊形にし、はさみで切ります。短冊形に切った1枚をよこに3等分して、色がついた方が外側になるように正三角形を作りセロハンテープではり合わせます。部品は同じように6個作っておきます。
花びんを作る1<
花びんを作る2


⑦部品を並べてはり合わせます
正三角形の部品を並べてみましょう。中心を作ってその周りに並べると正六角形ができました。黄色い矢印のところ以外は全てのりではり合わせてください。
花びんを作る3


⑧正三角形の外側にある1辺をります
はり合わせた正三角形の外側の1辺を、それぞれ真ん中から折って折りたためるようにします。花びんができあがりました。
花びんを作る4


⑨花びんをカードの台紙にはります
B5サイズの画用紙を2つに折り、山折りになっている部分を、花びんの黄色い矢印の部分に差し込んでのりではります。花びんが台紙にくっつきました。


⑩花をかざってカードをはります
2本ずつセットになった花を、花びんの側面に内側からはりつけます。どのようにはってもいいのですが、花びんを広げた時に花がバランスよく見えるようにしましょう。
花びんを作る5

きれいなカードができました。それぞれのくきの長さはひき算のひみつを表しています。工作の中で実験した算数のしくみはずっと忘れないことでしょう。今回はお花をかざりましたが、色んなものを工作してかざるとさらに楽しいカードになるので楽しんでください。



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・本コラムの著作権は筆者である中牟田宴子が有しています。
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[中牟田 宴子]
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プロフィール : 中牟田 宴子(なかむた やすこ)

家庭教育研究家。

九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。

大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。

2012年より5年間東京大学大学院工学系研究科で工学教育に関わった。

NPO法人センス・オブ・ワンダーの代表を務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。

認知心理学に基づくナカムタメソッドの研究開発を行い、算数とアート、理科などが融合したコンテンツの開発と普及を行っている。



家庭だから伸ばせる子どもの才能

「算数・数学塾」の企画・運営の中で発見したことや、二児の母として子どもを育てる上で実践してきた家庭学習のヒントとその成果などをつづったブログです。

https://sansu-sugau.hatenablog.com/



現在、さいたま市にて開校している「さんすう大好き!」が生まれる教室、 「算数・数学塾」のWEBサイト

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NPO法人センス・オブ・ワンダーのブログ

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