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category:進学費用
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2024.05.01

中学受験の費用はどのくらいかかる?想定外に備えて多めに準備しよう

文部科学省「令和5年度学校基本統計」によると、全国の中学校生徒数は約318万人、うち公立中学校は約290万人、私立中学は約25万人、国立中学は約3万人となっています。私・国立中学の合計では約28万人となり、中学生の約9%が在学しています。

中高一貫で教育を受けたい、あるいは学校独自の教育方針に共感し子どもを進学させたい、など様々な理由で中学受験に取り組むご家庭もいらっしゃることでしょう。受験にチャレンジする際には前もって、かかる費用を見積りしてみることがおすすめです。

令和5年度学校基本統計(学校基本調査の結果)確定値を公表します。

中学受験のスケジュールとは

多くの場合、中学受験をするためには、受験専門の塾に通います。代表的な塾のカリキュラムは、3年間かけてじっくりと受験に取り組むため、入塾は「新小学4年生(小学3年生の2月)」が多いようです。ちょうど放課後の学童保育が利用できなくなる時期とも重なります。

中学受験の科目は国語、算数、理科、社会と4科目あるため、4年生は週2回、5年生は週3回、6年生は週3〜4回塾に通うのが一般的です。そして受験本番は小学校6年生の1月または2月。地域によって若干日程に違いがあり、東京と神奈川は2月1日から3日、埼玉は1月10日以降で1月中、大阪は1月の第二土曜日などとなっています。受験がさかんな地域の公立小学校では、1月から受験が終わるまで、多くの生徒が休むといったところもあるようです。

中学受験の費用の内訳とは

中学受験に必要なお金は2種類あります。中学受験の塾に通うためのお金、そして受験する学校に支払う受験料・入学金です。内容とおおよその金額を確認してみましょう。

①通塾に必要な費用(首都圏大手集団塾の場合)

項目 内容と金額
入会金 2万円~3万円程度
月謝 4年生:4~5万円 ・ 年50~60万円程度
5年生:5~6万円 ・ 年60~70万円程度
6年生:6~7万円 ・ 年70~85万円程度
教材費 各学年:3~4万円程度
春・夏・冬講習会 1日あたり5千円~1万円程度(春5日間・夏20日間・冬5日間)
4年生:15万円 5年生:20万円 6年生:30万円
志望校別対策講座など 1コマ 1万円 
6年生:10~20コマ程度(オプション)10~20万円
公開模試・志望校判定テストなど 1回:5千円
4年生:(1回)5千円 5年生:(2回)1万円 6年生:(6回)3万円
その他 交通費(送迎)、お弁当、個別指導塾、家庭教師と併用など
※大手塾HPを参考に筆者作成

上記はあくまでも目安です。塾によっては教材費や公開模試などは月謝に含まれるところもあります。入会金と月謝は塾のHP等で確認ができますが、講習会代や対策講座などの料金は記載がない場合が多く、先輩ママに聞いてみる又は入会を希望する塾に問い合わせしてみるとよいでしょう。

その他としては、通塾のための交通費、または車で送迎するためガソリン代が必要です。6年生の授業は夜8時、9時まであり、夕食は塾で弁当や軽食をとることも珍しくありません。そのため弁当を作る材料費やコンビニ等で軽食を買うお金がかかります。また苦手科目だけ家庭教師や個別指導塾を併用する場合もあるかもしれません。このような上乗せ費用にもよりますが、学年別では4年生で80万円、5年生で100万円、6年生で120万円、合計で300万円超が一つの目安となるでしょう。

②受験費用・入学金
1回あたりの受験料は私立で2万円から3万円、国立で5千円程度、公立の中高一貫校は東京、大阪の場合は2,200円となっています。中学受験は日程と時間を分けて、複数受験する場合がほとんどです。仮に東京都内の私立中学受験で想定すると、2月1日の午前・午後、2日の午前・午後、3日の午前と5回受験した場合は、2.5万円×5回=12.5万円。受験料の他に学校説明会や受験当日の交通費や昼食代も必要となるため、15万円から20万円ほどは確保しておきましょう。

また合格後は入学金が必要です。入学金の平均は約26万円(令和6年度・東京都内)。仮に本命と滑り止め校の2校に支払えば、50万円以上になります。

令和6年度 東京都内私立中学校の学費の状況について

冷静にそして余裕をもって用意しよう

中学受験に必要なお金は、小学校6年生でピークとなります。特に受験直前期に志望校別の特訓や正月合宿など、追加の費用がかさむ可能性があるため、早めにいくらお金が必要か見積もりをして、慌てないよう多めに用意しておきましょう。入学後は中学・高校の6年間の学費の納入、その先には大学の費用がかかります。中学受験にいくらまで支出できるか冷静に判断しましょう。もしも中学受験で想定外にかかってしまったら、大学進学時に資金不足となり、多額の奨学金を借りる状況となってしまうかも。そうならないように、家族で協力して、教育費を捻出するため、ムダな支出を削り、収入を増やすなど早めに対策をしておきましょう。

[山内 真由美]
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プロフィール : 山内 真由美(やまうち まゆみ)

ファイナンシャルプランナー(CFP®・1級FP技能士) 国家資格キャリアコンサルタント

中学生の双子の母。ファイナンシャルプランナー資格を取得後、都市銀行の支店にて個人向けに資産運用の案内を担当。現在は、東京都内の自治体にてひとり親のための家計相談、高校の保護者会にて奨学金や教育ローンの活用方法について講演している。また資産運用に関するWeb記事の執筆およびムック本の監修を担当。著書は『FPママの親と子で学ぶお金のABC・13歳からのマネーレッスン本』(河出書房新社)

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