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2022.03.01

子どもに伝えたい貯蓄の基本 ~2つのポイント~

今の親世代が子どものときは、家庭や学校でお金の話をする機会があまりなく、使い方や貯蓄の方法などを学ぶ機会もほとんどなかったと思いますが、小学校や中学校ではすでに段階的な金銭教育の学習指導要領が導入され、高校でも2022年、つまり今年から始まります。
また、金融庁からも中高生向けに「基礎から学べる金融ガイド」が出ています。
とはいえ、限られた時間の中で学生側が知りたいことがすべて教えられるかというと難しいかもしれません。
将来役立つと思いますので、家庭でも親御さんから貯蓄の基本を伝えてほしいと思います。

貯蓄の理由ベスト3

貯蓄とはお金を貯めることです。では、なぜ貯蓄をする必要があるのでしょう?
その三大理由の1つ目は「何かあった時のためにお金を貯める」。
"何かあった時"とは、予想して備えておくことができる場合もありますが、想定外の場合もあります。
自分や家族が病気になり、収入が減ってしまった場合に備えるとか、冷蔵庫やテレビなどの家電製品が壊れた時に買い替える資金をためておくなどは想定内のこととして考えられます。
さらに想定外の事はいつなんどきどんなことが起こるか全くわからないので、いくらあったらよいという目標は立てにくいですが、普段使う生活費と別にできるだけ用意しておきたい貯蓄ということになります。

2つ目は「マイホーム資金や子どもの教育資金、自分たちの老後資金のためにお金を貯める」。
結婚を機にマイホームの購入を検討したり、子どもが生まれたら考えなくてはならないのが教育費の準備です。そして教育資金が落ち着くころに迫るのは、自分たちの老後資金です。
一般的にかかる教育資金や老後資金の金額を把握することはできますので、ある程度いつ頃までにいくら必要といった金額の目標を立てやすいかもしれません。

3つ目は「好きなことをするためのお金を貯める」。
旅行が好きであれば年に何回か国内や海外旅行をするために資金を貯めたり、素敵な洋服を買ったり、車やバイクが趣味なら欲しい車などを買うためにお金を貯めますね。今はローンを組んで借金で好きなものを買うこともできますが、お金を借りると貸付利子を払うことになるので、できるだけお金を貯めてから買おうと考える人は多いと思います。
これも、目標の金額の目途はつけやすいので貯蓄しやすいと思います。

貯蓄の2つのポイント

さて、ここまで読んだところで、貯蓄に大事なのが何か、お分かりになったでしょうか?
実は貯蓄のポイント①は目標金額を決めること!
目標の金額がわからずに貯蓄をしても、不安は解消されません。
自分にいくら必要なのかを把握してその目標に向かって貯めていかないと、いくら貯蓄があっても、たとえ1億円あったとしてもそれで足りるのかがわからず不安を抱えたままとなってしまいます。

目標の金額がはっきりしたら、その目標に向けて「コツコツ貯める」を実行していけばということです。
そしてポイント②がこの「コツコツ貯める」!
少しずつでも継続して貯めていくことで、将来大きな資産を作る第一歩を踏み出すことが出来ます。

コツコツ貯めるシステムを作る

目標金額を貯めるために、今後、収入を得るようになったら、生活費などを考えるのと一緒に、先に「貯蓄分」を分けて蓄えていくシステム作りをしてしまいましょう。
会社勤務であれば給与天引きという方法でお金を受け取る前に貯蓄してしまう方法があります。
給与天引きのようなシステムが勤務先の会社になければ、積み立てという方法を使い、金融機関などで給料日に自動的に貯蓄する手続きをすることもできます。
2042年までであれば積立NISAといった非課税で貯蓄する制度もあるので、このような非課税制度を大いに活用しながら貯蓄するのもよいでしょう。

ファイナンシャル・プランナーとしてお客様の相談にのることが多いですが、貯蓄をするにあたって、自分がどのくらいの金額の貯蓄が必要かを自覚している人は本当に少ないと思います。
社会に出る前からこのような知識を持ち、コツコツ実行していけば、将来の不安はだいぶ減るかもしれません。
親子でお金について話し合い、お子さんに必要な情報を与えていただければと思います。

[矢澤 理惠]
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プロフィール : 矢澤 理惠(やざわ りえ)

株式会社オフィスヤザワ代表
CFP®
WAFP関東(女性FPの会)元理事


ファイナンシャル・プランナーを目指したきっかけは「知らないと損をする」ことを自分で実感したため。
祖父母の相続時に発生した「争続」、何の対策もしておらず2度も払った多額の相続税。
その時に「前もって知っている大切さ」に気づき、知っていると得をする、幸せになることが世の中にたくさんあるとお知らせするべく、個人相談、執筆を行うとともに、資産運用・ライフプランニング・相続セミナーを3本柱としてとして活動中。


■経歴
郵政省時代、東京都港区の特定郵便局に勤務。その後、横浜に転勤、半年後に民営化を控えた平成19年に退職し、独立系ファイナンシャル・プランナーに転身。FPのかたわら、自由が丘でローカーボCafé&Barの店長としてバーテンダーを務めた。
2018年7月車のパーツショップを、2019年10月には横浜市青葉区にてローカーボ(低糖質)のダイニングバーをオープン。
現在は3足のわらじを履いている。

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