





大学入試で総合型選抜・学校推薦型選抜が増えている今、中高生のうちに始めたい"進路とキャリア"の考え方
近年、大学入試が大きく変化しています。従来からの一般選抜だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜で入学する学生が増えています。 総合型選抜・学校推薦型選抜の入試では、学力だけでなく、志望理由書や小論文、面接などを通じて、学習意欲や将来の目標、高校時代の活動なども含めて総合的に評価されます。そのため、中高生の頃から、進路やキャリアについて考えることの重要性が高まっています。
総合型選抜、学校推薦型選抜とは?
大学入試は大きく一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜の3つに分かれます。
保護者のみなさんが受験をした時代は、学力テストで合否が決まる一般選抜(従来の一般入試)が主流でしたが、昨今は、総合型選抜・学校推薦型選抜を導入する大学が増加し、現在、大学入学者の半数以上がこれらを利用して入学しています。
総合型選抜は学習意欲や目的意識を重視する入試であり、学校推薦型選抜は高校での学習成果や活動実績、人物面などを評価する入試です。
注意したいのは、これらの入試は年内に出願や入試が行われる点です。総合型選抜は最終学年の9月以降、推薦型選抜は主に11月以降となっています。年明けに実施される一般選抜と比べると入試時期が早いため、最終学年の秋頃までには準備を進める必要があります。
また、総合型選抜と学校推薦型選抜が共通しているのは、学力だけでなく、志望理由書や面接、小論文などを通して「なぜその大学で学びたいのか」「高校時代にどのような経験を積み、何を考えてきたか」「将来どうなりたいか」などが問われる入試であるという点です。選考では、高校生活での活動や学びの姿勢が評価の対象となりますので、高校時代をどう過ごすかが重要になります。
参考:令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要:文部科学省
中高生のうちから進路とキャリアを考えよう
「将来どんな大学で学んで、どうなりたいか?」中高生のみなさんの中には明確な目標を持っている人もいるかもしれません。一方で「まだやりたいことが見つからない」「文系か理系かも迷っている」という人もいるでしょう。
前述したように、学力テストだけで入学できる入試方法もありますが、高校までの活動や人物面を重視する方法も増えています。総合型選抜・学校推薦型選抜では「将来何をしたいのか」という問いに自分の言葉で答える必要があります。
高校3年生になってから進路について考え始めると、自分のやりたいことや志望理由を整理するのに時間がかかることもあります。また「高校時代に頑張った活動は?」と聞かれて思い当たらず、「学園祭や課外活動、ボランティア活動など、積極的に取り組んでおけばよかったなぁ」と後悔することになるかもしれません。
保護者の方の中には「高校3年生になってから考えればよい」と思う方もいるかもしれません。しかし、総合型選抜や学校推薦型選抜では、高校生活の中でどのような経験を積み、何を学んだのかが問われます。だからこそ、早い段階から興味関心を広げることが大切なのです。
中学生や高校生のうちから「自分は何に興味があるのか」「社会にはどんな仕事や課題があるのか」「どんな学問を学びたいのか 」を少しずつ考えることが大切になります。「キャリアを考える」というのは将来の仕事を決めることではありません。みなさんの将来の可能性を広げるきっかけを作ることです。
今からできる"進路とキャリア"の準備
では、具体的に行動に移す方法を考えてみましょう。
①学校内外の活動に参加する
「部活動で主体的に頑張る・生徒会の活動に積極的に参加してみる・地域の掃除やボランティア活動に取り組む」など、身近なことからできることを考えてみましょう。「結果がどうだったか?」よりも、「自分がどう考えてどう行動したか?」の過程のほうが大事です。
新しい経験を1つずつ積み重ねることで、興味の幅が広がったり、やりたい仕事に出合えたりすることもあります。
②興味が持てそうなことを増やす
「いろいろな大学の公式のサイトやSNSなどを調べる、オープンキャンパスに参加する、図書館で本を借りて読む、新聞やニュースに触れる」などできることから始めてみましょう。興味の幅が広がったり、オープンキャンパスで出会った先生や先輩とのご縁で、志望校が決まったりするかもしれません。
③経験を振り返る習慣をつける
新しいことに取り組み、興味が持てることが見つかったら振り返りを行いましょう。「経験を通してこんな学びがあった」「自分は○○な時に楽しいと感じるみたい」など、自分自身について新たな発見があったり、強みや、逆に課題となることが見つかるかもしれません。
振り返って言語化する習慣を身につけることで、入試の際に必要な志望理由書や面接で話すエピソードにもつなげることができます。
将来の進路選択に向けて小さな一歩を踏み出そう
総合型選抜や学校推薦型選抜の増加により、大学入試は学力だけで評価するのではなく「何を学び、将来どのように社会と関わり貢献していく人なのか」という人物重視の選抜に変わりつつあります。
だからこそ、中高生のうちから進路やキャリアについて考え、さまざまな経験をすることが大事です。今、将来やりたいことが決まっていなくても心配はいりません。大切なことは、いろいろなことに興味をもち、自分自身と向き合う機会を増やしていくことです。
「なぜ面白いと思ったのか」「なぜ挑戦してみたいと思ったのか」を意識しながら、小さな一歩を積み重ねていきましょう。その経験が、将来の進路選択や大学受験で、自分らしい言葉で夢や目標を語る力につながります。
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- プロフィール : 合田 菜実子(ごうだ なみこ)
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ファイナンシャルプランナー(CFP® 1級FP技能士) 国家資格キャリアコンサルタント 和光大学特任准教授 スカラシップアドバイザー(日本学生支援機構) 日本FP協会パーソナルファイナンスインストラクター 基礎心理カウンセラー
子育て期間中にファイナンシャルプランナー資格を取得。現在は、お金とキャリア教育の専門家(マネキャリサポーター®)として、若者たちの豊かな未来のために「金融経済教育」に積極的に取り組んでいる。金融庁関連、日本FP協会主催セミナーの他、大学や小中高校におけるお金の授業、高校での教育資金準備講座など講演多数。著書は『教えて合田先生!18歳までに知っておきたいお金の授業』(C&R研究所) 『子育て主婦が知っておきたいお金の話(経法ビジネス出版)』『小学生でもわかる、お金にまつわるそもそも事典』(C&R研究所 共著)など。
JFLEC (金融経済教育推進機構)認定アドバイザー
アドバイザー紹介ページ
日本FP協会パーソナルファイナンスインストラクター
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和光大学特任准教授
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