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category:勉強方法
見つかる、キミの未来。中学校・高等学校 進学NEWS
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2022.05.01
実験と工作で楽しく学ぶ算数塾 13回目

2つの時計を作って、時間名人への第一歩!

時間の学習は、「何時」と「何時半」を読むことから始まります。普段の生活の中でもよく使う時間ですが、時間名人になるためには時計を見慣れておくことが大切です。
今回は2つの時計を作って、時間名人になるための第一歩をふみ出しましょう。

<準備するもの(時計1個分)>

※今回は2個作るので材料をもう1セット用意してください

・折り紙(文字ばん用) 1枚
・折り紙(短針用) 1枚
・折り紙(長針用) 1枚
・紙ストロー 2本(20㎝に切ったもの)
・紙ストロー 1本(2cmに切ったもの)
・マスキングテープ 2色
・油性マジック 1本
・はさみ
・液体のり
・ホッチキス
・一穴パンチ(二穴でも可)
・カッターナイフ

<時計を作ろう>

①文字ばんを十二等分する折り目をつけます

文字ばん用の折り紙を2回折って4分の1の正方形を作ります。さらに元の折り紙の中心の部分から放射状に折り目がつくように角(直角)を三等分します。右側の折り目は谷折り、左側の折り目は山折りします。

折った右側の後ろ側にくる下側の折り紙の角の部分が、手前の折り紙の折り目(山折りした部分)に重なる位置に印をつけます。

文字ばん用の折り紙を折る

②文字ばんを切ります

①でつけた印から左側の手前側の折り紙の角の部分に線を引き、線のところで切ります。

さらに元の折り紙の中心の部分に当たるとがった部分の先を、2ミリメートル切り取ります。この時、大きく切り取ってしまうと穴が大きくなりすぎるため気を付けて下さい。

文字ばん用の折り紙を切る

折り紙を開くと、真ん中に穴が開いた正十二角形ができています。


③文字ばんに数字を書きます

12本の折り目の上に1から12の数字を書きます。


④文字ばんを補強します

折り紙で作った文字ばんを紙ストローで補強します。

20センチメートルに切った紙ストローの真ん中に、カッターナイフで切込みを入れて直角に曲げておきます。

文字ばんを裏返して、1本のストローを直角の部分が文字ばんの「12」の数字の裏になるようにはり付けます。こうすると、紙ストローの両はしは「3」と「9」の裏にきます。

もう1本の紙ストローは、直角の部分が文字ばんの「6」の数字の裏になるようにはりつけます。はしは先にはった紙ストローのはしとくっつくようになります。

数字を書き補強した文字ばん

⑤長針と短針を折ります

長針用の折り紙も短針用の折り紙も、4分の1の正方形に切ります。長針用の折り紙(黄色)は、はしから6センチメートルのところで切ります。短針用の折り紙(水色)ははしから5センチメートルのところで切ります。

長針用の折り紙の短い辺(6センチメートル)を下側にして、色がついた面が表になるように半分に折り、さらに三等分に折ってはりあわせます。短針用の折り紙も同じように、5センチメートルの辺を下側にして半分に折り、そこから三等分に折ってはりあわせます。

時計の針を作る

⑥針と留め具を作ります

長針も短針も片側の先がとがるように切り、マスキングテープをはります。とがっていない方は、はしから1センチメートルのところに穴の中心がくるように一穴パンチで穴を開けます。

留め具は、紙ストローを2センチメートルに切って、さらにそれをたてに四等分し、その2つを合わせてはしからホチキスで留めておきます。この時、紙ストローの半分(1センチメートル)は留まっていない状態になります。

針と留め具

⑦針を留めます

ホチキスで留めていない方が表にくるように、留め具を文字ばんに差し込み、短針、長針の順に穴に通して長針が上側になるように重ねます。留め具の先を開いて針が抜けないようにします。文字ばんの裏側の留め具は折ってマスキングテープで留めます。

完成した時計

自分だけの時計ができあがりました。1個でもよいのですが2個作っておくと時間名人への第一歩が踏み出せますよ。

<時計を使ってみよう>

①「何時」と「何時半」を読む

小学1年生で学習する「何時」や「何時半」は、この時計を使って問題を出すことができます。おうちの方と問題を出し合って時計の読み方に慣れましょう。


②5分ごとの時間を読む

時計の文字ばんには1から12までの数字が書いてあります。この数が1増えるごとに5分、10分と分数が増えていきます。時計ならではのこの読み方も練習して下さいね。


③2つの時計を使って時間を考える

時計を2つ使うと、かかった時間がわかりやすくなります。
例えば学校に登校する時間が午前8時だとすると針が8時を指すようにします。下校する時間が午後3時だとすると針が3時を指すようにします。2つの時計を並べてみてください。みなさんが学校にいた時間は何時間でしょう。
2つの時計を見ながら考えることができます。最初は、「分」は考えずに「時間」だけで練習するとよいでしょう。さらに、時計に1分ごとに印をつけると細かい時間を表すことができるようになります。
また、「午後3時は15時」というように24時間制で言えるようになると、かかった時間を計算でも出すことができるようになります。


2つの時計を作って、時計の読み方を練習したり、かかる時間を考えたりして、時間名人の第一歩をふみ出してください。


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[中牟田 宴子]
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プロフィール : 中牟田 宴子(なかむた やすこ)

家庭教育研究家。

九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。

大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。

2012年より5年間東京大学大学院工学系研究科で工学教育に関わった。

NPO法人センス・オブ・ワンダーの代表を務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。

認知心理学に基づくナカムタメソッドの研究開発を行い、算数とアート、理科などが融合したコンテンツの開発と普及を行っている。



家庭だから伸ばせる子どもの才能

「算数・数学塾」の企画・運営の中で発見したことや、二児の母として子どもを育てる上で実践してきた家庭学習のヒントとその成果などをつづったブログです。

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現在、さいたま市にて開校している「さんすう大好き!」が生まれる教室、 「算数・数学塾」のWEBサイト

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