





植木算をマスターして、ペン立てを作ろう!
みなさんは「植木算」という言葉を聞いたことがありますか?一定のかんかくに木を植えたり、木の本数から並木の長さを計算する算数です。もちろん、木のお話ではない時にも使えます。植木算で考える「ものの数」と「間の数」の関係は、実はこの先、場合の数や組み合わせを考えるときにも登場します。今回は、この植木算の基本をマスターして、自分だけのペン立てを作りましょう。
<準備するもの>
・工作用紙(11㎝×24cm) 1枚
*工作の前の実験用です
・色画用紙(11cm×25cm) 1枚
・木製スティック 計算した本数
・紙コップ 1個
・定規
・はさみ
・カッターナイフ
・木工用ボンド
<植木算の基本を知ろう>
①平面の場合
たてが11センチメートル、横が24センチメートルの紙に、木製スティックを2センチメートルのかんかくで並べていくことを想像してみましょう。木製スティックは何本並べられるでしょう? 木製スティックは、はばが約1センチメートルくらいですが、今回は気にせず、木製スティックの中心を印に合わせながら並べることを考えます。ここではまだ工作はせず、写真の工作用紙を見ながら、本数を計算してみます。
同じ間隔に並べていくので、「24÷2」と考えると、知りたい答えに近づけそうな気がしますよね。「24÷2=12」なので、12本並べてみます。すると、右はしにも1本必要なことがわかります。割算で出した答えに、1をたす必要があるようです。答えは13本ということがわかりました。
②つつの形の場合
このままつつにすると何が起こるでしょう?ちょうど上から見ると、池の周りに木を植えたようにも見えます。そしてはしにあった木製スティックは重なりました(赤と青の色を付けた部分です)。これは1本減らした方がよさそうです。とすると答えは12本になります。「24÷2=12」で出た12という数がそのまま、必要な木製スティックの数になりました。
<ペン立てを作ろう>
それでは「つつの形の場合」の結果を参考にしてペン立てを作りましょう。両はしにはそれぞれ5ミリメートルののりしろがあるため、色画用紙の横の長さは全体で25センチメートルになっています。
①2センチメートルかんかくで印をつけます
両はしの5ミリメートルはのりしろとして残して、はしから2センチメートルごとに印をつけていきます。
②切り込みを入れます
両はしの5ミリメートルを残して、1センチメートルのかんかくで横向きに切り込みを入れます。全部で10本の切り込みが入ります。
③木製スティックをはさみます
たがいちがいにあみこむように、木製スティックを紙に通します。木製スティックにははばがあるため、先ほどつけた印からは少しずれてしまいますが、1本目は切り込みの左はしに合わせて、その後は2センチメートルずつのかんかくで木製スティックを通していきます。上下を木工用ボンドではり合わせておきましょう。
④観察します
最後の印まで木製スティックをあみこみました。つつの形にすると両はしは重なるので、やはり木製スティックは12本でよさそうです。

⑤紙コップに巻いてはり合わせます
紙コップの外側に、上のふちに合わせるように巻き、つつになるようにはり合わせます。自分だけのペン立てができあがりました。
木製スティックどうしのかんかくをもっとせばめたり、もっと広げたりしてもよいですし、色を何色か使っても楽しいです。
このように、算数として学習することが多い植木算も、実際に物を並べたり、形を変えたりしながら考えてみると、「ものの数」と「間の数」の関係が見えてきます。大切なのは、公式を覚えることだけではありません。「どうなるかな?」と予想し、実際にやってみて、結果を見ながら考え直す。そんな経験を重ねることで、学んだ知識は、問題集の中だけではなく、いろいろな場面で使える知識になっていきます。植木算だけでなく、いろいろな算数を、ぜひ身の回りのものとつなげて、手を動かしながら楽しんでくださいね。

- プロフィール : 中牟田 宴子(Nakamuta Yasuko)
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家庭教育研究家。
九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。
大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。
2012年より5年間東京大学大学院工学系研究科で工学教育に関わった。
NPO法人センス・オブ・ワンダーの代表を務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。
認知心理学に基づくナカムタメソッドの研究開発を行い、算数とアート、理科などが融合したコンテンツの開発と普及を行っている。
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