





長さと面積の関係を実験してモビールを作ろう!
長さと面積には、おもしろい関係があります。例えば、長さを2倍にすると面積は4倍になることは聞いたことがあるかもしれません。でも、本当にそうなのでしょうか? いっしょに実験で確かめながら、モビールを作ってみましょう。天井やかべから吊り下げると、空気の流れでゆらゆら動くオリジナルのインテリアになります。
<準備するもの>
・色画用紙(A3) 1枚以上 *4色くらいがおすすめです
・工作用紙 1枚
・紙ストロー(21cm) 1本
・ひも(かざりをつるすため) 20cm×2本 *ビーズ用の細いテグスなどがおすすめです
・太めのひも(モビール本体をつるすため) 25cm×1本 *細めのリボンなどがおすすめです
・コンパス
・定規
・はさみ
・はかり
・カッターナイフ
・ホチキス
<正方形の辺の長さと面積の関係を調べよう>
1辺が2センチメートルの正方形があるとします。この正方形の面積は何平方センチメートルでしょう? 面積は「縦×横」なので「2×2=4」で4平方センチメートルだということがわかります。では、1辺を2倍にして4センチメートルにしたらどうでしょう? 「4×4=16」で16平方センチメートルになりました。ずいぶん広くなったようです。元の面積の何倍になったのかを調べてみましょう。「16÷4=4」で4倍になっていることがわかります。さらに辺の長さを3倍の6センチメートルにしてみます。面積は「6×6=36」になります。何倍になっているかを調べると、「36÷4=9」で9倍になっています。つまり、長さが2倍になった時には面積が4倍に、長さが3倍になった時には面積は9倍になったというわけです。2倍と4倍、3倍と9倍の関係に注目してみると、長さが2倍になった時には面積は「2×2」倍になっています。長さが3倍になった時には面積は「3×3」倍になっています。長さと面積の関係がわかりましたね。
<円の半径と面積の関係を調べよう>
次に、円の場合はどうでしょうか。まずは半径が4センチメートルの円(小さい円)の面積を計算してみましょう。面積は「半径×半径×3.14」なので「4×4×3.14」となり、50.24平方センチメートルになります。半径を2倍の8センチメートルの円(大きい円)はどうでしょう? 面積は「8×8×3.14」で200.96平方センチメートルになりました。何倍になったのかを調べてみると「200.96÷50.24=4」で4倍になっていました。やはり、正方形の時と同じで、長さが2倍になると面積は「2×2」倍になるようです。
<面積と重さの関係を実験しよう>
色画用紙で大きい円と小さい円の2種類の円を作り、モビールのかざりにしようと思います。モビールを作るためには、かざりの重さが重要なので調べておかなくてはいけません。例えば面積が4倍の色画用紙の円は、重さも4倍になるのでしょうか? 画用紙の厚みはだいたい同じなので、4倍になりそうです。実験で確かめてみましょう。色画用紙は軽すぎて重さが量りにくいため、この実験では工作用紙を使います。小さい円4枚の重さと、大きい円1枚の重さが同じなら、予想通りということになります。
①工作用紙で円を作ります
工作用紙に、コンパスと定規を使って半径2センチメートルの円4枚と、半径4センチメートルの円1枚をかき、はさみで円に沿ってていねいに切りぬきます。
②重さを量ります
半径2センチメートルの円を4枚はかりに乗せると1.4グラムでした。半径4センチメートルの円の1枚の重さはどうでしょう? 同じ1.4グラムでした。つまり、半径4センチメートルの円は半径2センチメートルの円の4倍の重さがあると言えます。

<モビールを作ろう>
まずは、基本のモビールを作ってみましょう。
①つり棒を作ります
紙ストローの両はしから1センチメートル5ミリメートルの場所の上側に、カッターナイフで切り込みをいれます。ここは、かざりをつるす場所になります。両はしから10センチメートル5ミリメートルの場所は中心になるので、しるしをつけます。このつり棒をつり下げるために、細めのリボンなどを真ん中に取り付けます。リボンで輪を作ってホチキスで留め、できた輪にストローを通すと簡単に作ることができます。細いひもを使うと、バランスがとりにくくなるのでリボンなどがおすすめです。

②かざりをつるすひもを準備します
かざりをつるすひもを2本準備します。写真はビーズ用のテグスです。このような細いひもは仕上がりがきれいです。両はしに輪ができるように結びます。

③かざりを準備します
色画用紙で、さっき工作用紙で作った時と同じように、コンパスと定規とはさみを使って、半径2センチメートルの円4枚と、半径4センチメートルの円1枚を作ります。それぞれの円のはしをホチキスで留めます。この時に、針の片方だけが円にささるように留めます。ささっていない方の針は少し広げておきましょう。この広げた部分でひもにつるしたり、かざりをつないだりします。

④かざりをつるします。
重さを調べる実験では、大きい円1枚と小さい円4枚の重さは同じでした。この結果を基に、つるし棒の片側に大きい円を1枚、反対側に小さい円を4枚つるしてみましょう。しっかりつりあいますね。

このように、モビールには両はしにつりあうものをつり下げてかざることができます。今回は基本のモビールのしょうかいとなっていますが、中心からのきょりが半分の場所にかざりをつるすと、かざりの重さが同じでもバランスのとり方がちがってきます。かざりの大きさを変えたり、中心からのきょりを変えたりして、自分だけのモビールを作ってください。

- プロフィール : 中牟田 宴子(なかむた やすこ)
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家庭教育研究家。
九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。
大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。
2012年より5年間東京大学大学院工学系研究科で工学教育に関わった。
NPO法人センス・オブ・ワンダーの代表を務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。
認知心理学に基づくナカムタメソッドの研究開発を行い、算数とアート、理科などが融合したコンテンツの開発と普及を行っている。
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