博物館に行ってみよう
みなさんは博物館に行ったことがありますか? 科学館、美術館、歴史館など、そこで集められたり展示されたりしているものによって色々な名前がつけられていますが、世界の基準でいうとどれも博物館(ミュージアム)になります。今回は主に科学の博物館を楽しむ方法を紹介します。
<博物館を探してみよう>
近くにある博物館や、出かけた先にある博物館などをさがしてみましょう。大学や研究所に博物館がある場合もありますよ。もし外国に行くことがあれば、外国の博物館も日本とはまたちがって楽しいです。
<何があるのか調べてみよう>
気ままに博物館に出かけるのももちろんよいのですが、事前に調べていくともっと楽しむことができます。行きたい博物館が決まったら情報を集めてみましょう。
例えば東京の上野にある国立科学博物館は、どのようなものが展示されているのかをインターネットで検索することができます。「恐竜」で検索をしてみると、たくさんの恐竜の名前が出てきてわくわくします。恐竜の化石がたくさん展示されているということです。他にも北海道大学や九州大学の博物館なども、展示しているものを検索することができます。
検索ができない場合もがっかりしないでください。博物館のホームページにはたくさんの情報があります。展示に関する情報を見てみると、きっと何か面白いものが見つかるでしょう。
<見たいものが決まらなくても大丈夫>
何を見たいのかわからなくても心配はいりません。多くの科学館には子ども向けのワークシートが用意されています。ワークシートというのは、博物館の展示を見ながらわかったことを書き込んでいくものです。博物館の全体を知ることができるものが多いので、ホームページから事前に印刷するとよいでしょう。ワークシートをきっかけに知りたいことが見つかるかもしれませんよ。
<見たいものが見つかったら少し調べてみよう>
見たいものが見つかったら図鑑で調べてみましょう。例えばトリケラトプスの化石を科学館に見に行きたいと思ったら、図鑑で調べてみます。インターネットなどでもよいのですが、図鑑を使うと全体がより分かりやすいです。
恐竜が生きていた時代がどのくらい昔なのかとか、その時の気候、同じ時代には他にどのような恐竜がいたのか、恐竜以外のほにゅう類はどのようなものがいたのかなど、全体が見えると知っていることがつながっていきます。
<本物を見る大切さ>
調べてみるといろんなことが分かりますが、どれだけインターネットや図鑑で調べてみても、本物を見る感動にはかないません。博物館によっては体験したりさわったりできるものもあります。
実際に見て、さわって、全身で新しいちえを手に入れてください。そのようにして手に入れたちえは忘れないし、学校で学ぶことと結びついてさらに大きなちえになっていくのです。
【ご利用にあたって】
・本コラムの著作権は筆者である中牟田宴子が有しています。
・本コラムで紹介している工作、実験などはご家庭での学習を目的とした利用に限定しています。
・商用、非商用(商業的サービスや商品の提供・宣伝・集客を目的とせず、同時に、どのような形であれ対価の支払いを受けない場)を問わず、ご家庭以外(保育園、幼稚園、塾等)での利用は禁止しています。
・幼稚園や小学校など(学校教育法の第一章第一条で規定される学校・いわゆる一条校)や、保育園、児童館、公設または父母会設置の学童保育、公民館、図書館での知育・学習・教育活動、および授業や宿題、自習や補習の教材などとしての利用はできません。
当サイトの利用ポリシーもあわせてご確認ください。
https://find.naninaru.net/policy/site/
- ハッシュタグで関連記事を見てみる
- #中牟田宴子 , #博物館の楽しみ方 , #実験と工作で楽しく学ぶ算数塾
- プロフィール : 中牟田 宴子(なかむた やすこ)
-
家庭教育研究家。
九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。
大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。
2012年より5年間東京大学大学院工学系研究科で工学教育に関わった。
NPO法人センス・オブ・ワンダーの代表を務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。
認知心理学に基づくナカムタメソッドの研究開発を行い、算数とアート、理科などが融合したコンテンツの開発と普及を行っている。
家庭だから伸ばせる子どもの才能
「算数・数学塾」の企画・運営の中で発見したことや、二児の母として子どもを育てる上で実践してきた家庭学習のヒントとその成果などをつづったブログです。
https://sansu-sugau.hatenablog.com/
現在、さいたま市にて開校している「さんすう大好き!」が生まれる教室、 「算数・数学塾」のWEBサイト
http://sansusugaku.wixsite.com/home
NPO法人センス・オブ・ワンダーのブログ
http://sense-of-wonder-2008.cocolog-nifty.com/blog/