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category:勉強方法
見つかる、キミの未来。中学校・高等学校 進学NEWS
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2021.05.01
実験と工作で楽しく学ぶ算数塾 2回目

手作りブロックで、楽しくくり上がりのたし算をしよう

算数で初めて学ぶ計算はたし算です。大人にとっては簡単なたし算ですが、これには算数で大切な数の数え方の基本や、書き方の基本が含まれています。カラフルなブロックを手作りして、親子で楽しく算数の基本を学びましょう。

<準備するもの>

・工作用紙ブロック用(9㎝×20㎝) 2枚
・工作用紙中じき用(2.5㎝×20㎝) 1枚
・工作用紙ケース用(6.5㎝×25㎝) 1枚
・工作用紙数字カード用(2㎝×2㎝) 20枚
・コピー用紙(A4) 1枚
・マスキングテープ 3枚以上
・はさみ
・カッターナイフ
・液体のり
・定規
・油性マジック

<ブロックを作ろう>

①折り筋を入れます

工作用紙ブロック用の点線の部分にカッターナイフで折り筋をいれます。上部の1センチメートルの部分はのりしろになります。

ナイフで折り筋を入れたブロック用工作用紙

②切り離します

実線の部分で切り離し、10個の部品を作ります。


③組み立てます

のりしろの部分にのりをつけて組み立てます。

組み立てた部品

④マスキングテープをはります

マスキングテープを巻いたらブロックのできあがりです。ブロックは20個作っておきましょう。

完成したブロック

<ケースを作ろう>

①工作用紙ケース用を写真のように切ります

4か所の実線部分には切込みをいれます。

ケース用工作用紙

②折り筋を入れます

工作用紙ケース用の点線の部分にカッターナイフで折り筋をいれます。四つのすみはのりしろになります。


③組み立てます

のりしろにのりをつけて組み立てます。


④工作用紙中じき用に線をひきます
2センチメートル間かくに9本の線をひき、ケースの中にしきます。左右は少しあまるようになっています。これでブロックとケースができました。

線を引いた中じき用工作用紙
完成したケース

<「合わせて10」のゲームをしよう>

①出題者がケースにいくつかのブロックを入れます

②回答者はあと何個で10個になるかを答えます

③ブロックをケースに入れて答えが合っているかを確認します

ブロックが入ったケース

現在使われている数の書き方は、10のまとまりで位を変えて記録する十進位取り記数法というものです。ですから10がどのような数の組み合わせてできているのかを知っておくことはとても重要になります。ゲーム感覚で楽しみながら10の構成を身に付けておきましょう。
またここで学ぶのは、量と、数の読み方についての10の構成になります。例えば「2と8で10」というように、数字でも10の構成を身に付けることが必要です。数字での10の構成については、教材などもたくさん出回っていますので、それらを利用するとよいでしょう。

<くりあがりのたし算にちょう戦しよう>

①位取りシートを作ります

コピー用紙を写真のように区切って位取りシートを作ります

位取りシート

②数字カードを作ります

工作用紙数字用に0から9までの数字を書きます。これを2セット作ります。


③「7+4」を解いてみます

一の位に7個のブロックを置きます。ここに4個のブロックをたしたいのですが、位取りのわくにはブロックは9個までしか置くことができません。10個になったまとまりはケースに入れて、となりの位へ移動させます。残った1個のブロックはそのまま一の位へ置いておきます。


④数字カードを置きます

一の位にはブロックが1個なので「1」のカードを置きます。また十の位にも10のケースが1個なので「1」のカードを置きます。答えは11になりました。

7+4の計算結果

⑤数と量の関係を確認します

位取りシートを見てみると、数字カードはどちらも「1」になっています。ところが同じ「1」でも表している量が違うのがわかります。数字はどの場所(位)に書くのかによって、表す量が違ってくるのです。この仕組みのおかげで、たった9個の数字でいくらでも大きな数字を表すことができます。


手作りブロックを使いながら、位取りの仕組みやくり上がりのたし算はできましたか? これを使ってくり下がりのひき算も考えることができます。ぜひちょう戦してみてくださいね。


【ご利用にあたって】

・本コラムの著作権は筆者である中牟田宴子が有しています。
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[中牟田 宴子]
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プロフィール : 中牟田 宴子(なかむた やすこ)

家庭教育研究家。

九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。

大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。

2012年より5年間東京大学大学院工学系研究科で工学教育に関わった。

NPO法人センス・オブ・ワンダーの代表を務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。

認知心理学に基づくナカムタメソッドの研究開発を行い、算数とアート、理科などが融合したコンテンツの開発と普及を行っている。



家庭だから伸ばせる子どもの才能

「算数・数学塾」の企画・運営の中で発見したことや、二児の母として子どもを育てる上で実践してきた家庭学習のヒントとその成果などをつづったブログです。

https://sansu-sugau.hatenablog.com/



現在、さいたま市にて開校している「さんすう大好き!」が生まれる教室、 「算数・数学塾」のWEBサイト

http://sansusugaku.wixsite.com/home



NPO法人センス・オブ・ワンダーのブログ

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