形を重ねて光のかざりを作ろう

今回は、図形を並べたり重ねたりして、光を取り込む美しいかざりを作ります。紹介するのは円を重ねて作るかざりです。夏に比べるとずっとやわらかくなった太陽の陽ざしをやさしく取り込んでくれる、今の季節にぴったりのかざりです。円の不思議な性質も感じながら楽しく作っていきましょう。

＜準備するもの＞

・工作用紙　1枚
・トランスパレントペーパー
　白（台紙用）　15㎝×15㎝　　1枚
　好きな色を円に切ったもの　半径2㎝の円　13枚
＊円は中心が分かるようにしておきます
・定規
・えんぴつ
・コンパス
・はさみ
・カッターナイフ
・スティックのり

＜台紙を作りましょう＞

トランスパレントペーパーはとてもうすい紙で、光に向けると向こう側がすけて見えます。この性質を利用すると、ちがう色を重ねたり、同じ色でも重ねて光が通る量を変えたりすることができます。

①正方形のわくを切り取ります

写真のような正方形のわくを作ります。まず、工作用紙で1辺が15センチメートルの正方形を作り、次に各辺から1センチメートル内側にできる正方形をカッターナイフなどで切り抜きます。切り抜くと、はばが1センチメートルの正方形のわくが残ります。これを2個作ります。

②トランスパレントペーパーをはります

工作用紙の裏が外側にくるように2枚はり合わせてわくを作りますが、その間に白いトランスパレントペーパーをはさみ込みます。写真を参考に作ってください。

＜円のもようを作りましょう＞

①真ん中の円を決めます

1枚を真ん中の円にします。写真では分かりやすいように真ん中の円を白で示しました。この真ん中の円周（円の周りの線）に6個の円をはっていきます。

②6個の円をはります

真ん中の円の周りに6個の円をはります。一度はるとはり直すのは難しいので、はる前に真ん中の円の上に6個の円を置いてみるとできあがりの様子がわかります。まず1個目の円の中心が真ん中の円の円周に重なるようにはります。2個目は、円周が真ん中の円の中心と1個目の円の中心に重なるようにはります。3個目も、円周が真ん中の円の中心と2個目の円の中心に重なるようにはります。上の写真の黄色い円周の円を参考にして6個全てはりましょう。ぴったり6個をはったところで美しい形が完成します。

ちょうど6個できれいにすき間がなくなるのはとても不思議ですよね。

③外側にも6個の円をはります

さらに外側にも6個の円をはります。ここでもはっていく円の中心を確認しながら、写真の黄色い印に中心が合うようにはります。

④台紙にはります

できあがった形を台紙にはったら完成です。できあがったかざりを光の方に向けてみましょう。円と円が重なった部分は少し影のようになっています。この影も規則正しくなっていて、美しいもようが見えますね。光が当たる窓などにかざるととてもきれいです。

今回は円を重ねてかざりを作りましたが、例えば四角形や三角形を重ねて作ってもまたちがったものができます。

形の美しさだけでなく、光の色や影の美しさも楽しんでくださいね。

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