いろんな大きさの角の入れ物を作ろう
角の大きさの表し方は4年生で学習しますが、角度の数字ばかり気にしていると、実際の大きさがなかなか想像できないことがあります。今回は、様々な大きさの角の入れ物を作って、角の大きさについて実験して調べます。
<準備するもの>
・色画用紙A4 4枚(4色1枚ずつ)
・定規
・えんぴつ
・木工用ボンド
・はさみ
<4種類の角の大きさの入れ物を作ろう>
180度、90度、60度、45度の4種類の角の大きさを持つ入れ物を作りましょう。
①180度の角の部品を作ります
写真のように3つの部品を作ります。左上の部品は底に、右上の部品は半円の直径の側面に、下の部品は半円の側面になります。
写真の通りに部品を切り取り、点線は山折りにし、実線の部分には切込みをいれます。半円の側面になる部品は、実線の通りに約1センチメートル間かくで切込みを入れておきます。こうしておくことで、曲がった線にきれいにそわせることができます。
②180度の角の部品を組み立てます
1センチメートル間かくで切込みを入れた部分の上に、木工用ボンドで底の部品をはります。半円にうまくそうように、ていねいにはってください。
半円の側面の部品の両側1センチメートルは、直径の側面をはるためのりしろになります。こののりしろに木工用ボンドを付けて、直径の側面の部品をはり合わせたら完成です。
③90度の角の部品を作ります
3つの部品を作ります。左上の部品は底に、右上の部品は半径の側面に、下の部品は90度の円の側面になります。右上の部品の下が三角形に切り取られているのは、折った時にのりしろが重ならないようにするためです。
④90度の角の部品を組み立てます
先ほどと同じように、1センチメートル間かくで切込みを入れた部分の上に底の部品をはり、90度の円にうまくそうように側面をはります。さきほどと同じように、半径の側面をはり合わせたら完成です。
⑤60度、30度の部品を作ります
3つの部品は、左上の部品は底に、右上の部品は円の半径の側面に、下の部品は円の側面になります。
⑥60度、30度の部品を組み立てます
1センチメートル間かくで切込みを入れた部分の上に底の部品をはり、60度や30度の円の部分にうまくそうように側面をはります。のりしろに半径の側面をはり合わせたら完成です。
<実験してみよう>
①180度と90度の実験
180度という角はまっすぐです。この直径にくっつくように90度の入れ物をおくと残りのすき間は90度になりました。
90度を4つ集めると全てのすき間がうまりそうですね。
②角を集める実験
全ての角を真ん中に集めてみましょう。
30度、60度、90度、180度を合わせるときれいな円ができあがりました。「30+60+90+180=360」なので、360度です。円は360度ということになります。
角の大きさについて、30度だとちょっととがっていたり、180度だと平らだったりという特ちょうを発見できましたか? もっとたくさん作ると、様々な角を合わせて実験ができるので、作っていろいろ楽しんでくださいね。
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- プロフィール : 中牟田 宴子(なかむた やすこ)
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家庭教育研究家。
九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。
大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。
2012年より5年間東京大学大学院工学系研究科で工学教育に関わった。
NPO法人センス・オブ・ワンダーの代表を務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。
認知心理学に基づくナカムタメソッドの研究開発を行い、算数とアート、理科などが融合したコンテンツの開発と普及を行っている。
家庭だから伸ばせる子どもの才能
「算数・数学塾」の企画・運営の中で発見したことや、二児の母として子どもを育てる上で実践してきた家庭学習のヒントとその成果などをつづったブログです。
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現在、さいたま市にて開校している「さんすう大好き!」が生まれる教室、 「算数・数学塾」のWEBサイト
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