同位角を同じにして平行を作り、夏のかざりにしよう

同位角というのは、小学校では学習しませんが、それにつながる学習は4年生の算数の中にあります。「1つの直線に垂直な2つの直線は平行になります」というように、直角に限定して学びます。垂直というのは、2つの直線でできた角が直角になる時の、直線と直線の位置の関係のことです。

今回は、直角以外でも簡単な実験をして平行を作ってみます。最後に直角を使って平行を作り、夏のかざりをつくりましょう。

＜準備するもの＞

・わく用の折り紙　2枚
・かざり用の折り紙　必要な枚数
・ストロー　1本
・三角定規
・えんぴつ
・木工用ボンド
・のり
・はさみ

＜わくを作るためのつつを作ろう＞

折り紙を写真の様に4等分します。ストローを使ってつつの形に巻き、のりでとめます。つつは5本作っておきましょう。

＜平行を作る実験その1＞

三角定規を使って、60度を2つ作り平行になるか実験してみます。

①1つ目の60度を作ります

1本のつつをたて向きに置きます。それにたいして写真の様に三角定規を置き、60度になるようにもう1本のつつをおきます。

②2つ目の60度を作ります

三角定規を下にずらして、もう1つ60度を作ります。もう1本のつつを置きましょう。さきほど置いたつつと見比べると平行になっていることがわかります。見た目も美しいですし、平行になるのは不思議ですよね。

平行とは、距離が変わらず、くっついたり離れたりすることがない直線どうしの位置関係のことを言います。

この2つの60度の角の様に、1つの直線に対して同じ方向に向いている角を同位角と言います。同位角が同じ場合、2つの直線は平行になります。

＜平行を作る実験その2＞

三角定規を使って、直角を2つ作り平行になるか実験してみます。

①1つ目の直角を作ります

1本のつつをたて向きに置きます。それにたいして三角定規を置き、直角になるようにもう1本のつつをおきます。この形は工作に使いますので、つつどうしは木工用ボンドでとめておきます。

②2つ目の直角を作ります

三角定規を下にずらして、写真の様にもう1つの直角を作ります。もう1本のつつを置くと、やはり上のつつと平行になりました。このつつも木工用ボンドでとめましょう。

60度でも直角でも、同位角が同じであれば直線どうしは平行になることがわかりました。

＜夏のかざりを作ろう＞

①さらに直角を作って台を作ります

さらに直角を作りながら、写真の様につつをはり合わせます。

②かざりを作って台にはりつけます

折り紙を使って、台につけるかざりを作ります。写真のような立体のものでも木工用ボンドではりつけることができます。

この金魚は、小さく切った折り紙を折って作っています。様々な種類の金魚の折り方が公開されていますので、金魚を作ってみたい人は調べてみてください。かざりを好きなようにはりつけたらできあがりです。つつにひもを通すとつり下げてかざることができます。

すてきな夏のかざりができましたか？　同位角を同じにして平行を作る方法もおどろきがあっておもしろいですよね。

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[中牟田　宴子]