比例を学んでポケットティッシュケースを作ろう

＜準備するもの＞

・フェルト（好きな色）　30cm×20cm　2枚以上
※お手本のようにいろんな色を使いたい場合は、何枚か用意してください。
100円均一ショップなどで手に入ります。
・チャコペン
・定規
・木工用ボンド
・はさみ

＜比例の関係を確かめよう＞

同じ幅のフェルトを並べて、高さの変化を表にしました。

このフェルトを1枚並べた時の高さは2センチメートです。2枚では4センチメートル、3枚では6センチメートル、4枚では8センチメートルになりました。

枚数をx、高さをyとした場合、xが2倍、3倍...になるとyも2倍、3倍...になっています。このような関係の時、「yはxに比例する」といいます。

ここで「y÷x」を計算してみましょう。2になりました。これはフェルト1枚の高さで、ここではいつも決まった数になります。比例の式は「y＝決まった数×x」なので「y＝2×x」と表されます。

＜ポケットティッシュケースを作ろう＞

①フェルトを並べる枚数を調べます

ポケットティッシュのたての長さは14センチメートルです。フェルトを並べて高さを14センチメートルにしなくてはいけません。先ほどの表を書き足して調べてみましょう。

7枚並べた時に高さが14センチメートルになりました。式を立てて確かめてみましょう。「14＝2×x」なので「x＝14÷2」となって、答えは7ということが分かります。

②表側になるフェルトを切ります

2センチメートルの高さのフェルトを7枚並べて、ポケットティッシュケースを作りたいと思います。図のようにフェルトを切ります。

両側についた細長い長方形（長い手）は後で裏面と結んで留めます。Aの形を5枚、Bの形を2枚切って下さい。青線の箇所には切込みを入れておきます。どちらの形も重なる部分を除くと2センチメートルの高さになります。

③裏側のフェルトを切ります

図のようにフェルトを切ります。

④表側のフェルトをつなぎます

Bの形の2枚が両端に来るようにし、Aの形をその内側に5枚つなぎます。長い手がある側の中央の長い切込みに、反対側の短い手を入れ込み整えます。重なった部分を木工用ボンドで貼り合わせます。見えている部分はそれぞれ2センチメートルの幅になりましたね。

⑤中心に切込みを入れます

中央にティッシュを取り出すための縦向きの切込みを入れます。左右中央の位置に、上下1センチメートルずつを残して切込みを入れて下さい。

⑥裏側のフェルトを合わせて留めます

写真の様に裏側のフェルトを合わせて長い手同士を結びます。

ポケットティッシュケースができあがりました。縦の長さ（高さ）は目標の14センチメートルになりましたか？

このように比例の関係を使うと、まだ起こっていないことについて予想することができます。フェルトの幅や横の長さを変えると様々なものを作ることができます。楽しんでみて下さい。