deco
deco
deco
deco
category:進学費用
見つかる、キミの未来。中学校・高等学校 進学NEWS
deco
deco
deco
deco
deco
deco
2024.09.02

年子や双子など、年齢が近いきょうだいの教育費を準備する方法とは?双子ママFPが解説

1歳差きょうだいの年子、同じ日に生まれた双子。小さな2人が一緒に遊ぶ姿はとてもかわいいですよね。ただし、教育費の負担については、ほぼ同じタイミングで2人分が必要となりますから、早めに覚悟と準備をしておかなくてはなりません。今回は実際に双子を育てているFPが、年子や双子のきょうだい子供を育てるご両親に向けて、教育費の準備方法と注意点について解説します。

教育費の基本的な特徴を理解

教育費を準備するには、まずはその特徴を理解することが大切です。きょうだいの年齢差や人数に関わらず、3つの特徴があります。①年齢とともに上昇する ②まとまった金額が必要となる時期が決まっている ③国公立と私立で金額が違う、それぞれ解説します。

①年齢とともに上昇する
小・中学校は義務教育ですから、入学金・授業料、そして教科書代はかかりません。また徒歩で通学するのが一般的なため、通学費用も基本かかりません。しかし、高校以降はそれら全てを親が負担することになります。さらに、給食がなくなったり、修学旅行も遠方となったりする場合が多いため、費用は高額となります。小さいころの貯め時を逃さないようにしましょう。

②まとまった金額が必要となる時期が決まっている
各学校に入学するタイミングで大きな費用がかかります。小学校はランドセルなど通学用品、中学校はカバンと制服、高校はさらに入学金と教材費が必要となります。そして大学に入学する際には、入学金と同時に前期授業料を一括納入させる学校がほとんどです。まとまったお金を用意しておきましょう。

③国公立と私立で金額が違う
国立大学は国が標準額を定めています。学校により多少異なりますが、入学金は約28万円、授業料は年間約53.6万円で、公立大学も国の標準額に合わせて設定されているところが多いです。一方、私立大学は学校が独自に設定し、平均額(文系と理系)は入学金が約24万円、授業料は年間約95.9万円、施設設備費は年間約16.5万円となっています。

出典:私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
出典:国立大学等の授業料その他の費用に関する省令(平成十六年文部科学省令第十六号)

年子・双子の教育費を準備する際の3つのステップと注意点

それでは、実際に教育費の計画を立ててみましょう。子供ひとりひとり書き出して、いつ、いくら必要になるか、合計額を計算していきます。

ステップ1:子供ごとに目標額を決める
まだ子供が小さいうちは、国公立か私立かなど進学先の予想は難しいでしょう。その場合は2人ともに高校と大学を私立に進学させる前提で計算しておきましょう。もちろん中学から私立に通わせたいという希望がある場合は、そのように計画をします。年子や双子の場合、予想が外れた際に預金を回復させる時間がありません。余裕をもった資金計画を立てて、困らない様にしておくことがおすすめです。

ステップ2:費用を年表に書き出してみる
親の年齢と子供の学齢を表に記入し、1年あたりいくら必要か書き出して全体像を確認しましょう。年子の場合は入学費用が2年連続かかりますし、双子の場合は同時に出費しなくてはなりません。仮に2人同時に私立の高校および大学に通わせる時期は、おおよそ年間100万円×2=200万円超の出費となります。毎年新しい軽自動車を買うイメージです。
202409-01a.png

ステップ3:子供ごとに口座を作る
年子の場合、上の子の入学費用で預金を使い果たし、翌年下の子の入学費が用意できないといったトラブルが考えられます。それを防ぐには、子供ごとに預金口座を作っておきましょう。年齢差がないので、2人分を同時に別々に貯めておき、それぞれの口座から負担すると、どちらにいくら使ったか分かります。
仮に一人が私立で、もう一人が国公立の大学となった場合は、残金が違ってくるでしょう。差額は親子で話し合って、どのように使うか決めてみてはいかがでしょうか?すべてを平等にする必要はありませんが、わが家は余った場合、短期海外留学や高機能のパソコンなど、教育関連であれば好きに支出をさせたいと考えています。

親が子ども一人あたりどこまで負担するか目標を定める

高校までは通常の教育費は家計の中で負担できる範囲とし、大学の入学費用および学費を生活口座とは別の専用口座に貯めておきましょう。例えば、子供一人あたり中学・高校への入学時期のまとまった支出として100万円、大学費用400万円、合計で500万円など、具体的な目標を定め、早めに準備することが大切です。
年子や双子の場合、教育費は短期決戦となります。年齢が離れたきょうだいよりも、1年あたりの負担額は大きいですが、その分早く終わります。頑張って乗り越えましょう。

[山内 真由美]
yamauchimayumi.png
プロフィール : 山内 真由美(やまうち まゆみ)

ファイナンシャルプランナー(CFP®・1級FP技能士) 国家資格キャリアコンサルタント

中学生の双子の母。ファイナンシャルプランナー資格を取得後、都市銀行の支店にて個人向けに資産運用の案内を担当。現在は、東京都内の自治体にてひとり親のための家計相談、高校の保護者会にて奨学金や教育ローンの活用方法について講演している。また資産運用に関するWeb記事の執筆およびムック本の監修を担当。著書は『FPママの親と子で学ぶお金のABC・13歳からのマネーレッスン本』(河出書房新社)

インフォメーション

記事一覧に戻る
[PR]
[PR]
[PR]
deco
deco