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category:進路選択
見つかる、キミの未来。中学校・高等学校 進学NEWS
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2021.12.01

保護者のお悩み相談(4)-子どもが進んで勉強しない。保護者ができるサポートとは?

一人ひとりが自分の道を選ぶからこそ、
正解がない進路選び。

どのようにお子さんの選択選びをサポートしたら良いか
悩んだことのある方も多いのではないでしょうか。

今月のお悩み相談のテーマは、
お子さんが進んで勉強しないときの対応についてです。

まず、保護者の方の声をご紹介します。

「中学1年生の娘が、あまり勉強をしていないので心配しています。
テスト前も漫画を読んでいることが多く、
それほど勉強をしているように見えません。
勉強は受験や進路に直結するので、これからのことを考えると不安です。
保護者の立場でできるサポートについて教えてください。」

学力は進学するうえで必要な力だからこそ、
お子さんが進んで勉強していない様子を見ると心配になりますよね。

今回の記事では、
そのようなときに保護者の方ができる具体的な対応についてお伝えします。

子どもを信じ、子ども自身が考える機会となる声かけを

子どもが勉強していない。

そんなときは声かけをすることで、
お子さんの勉強に向き合う姿勢を変えることができます。
しかし、どんな声かけを行えばよいのでしょうか。

ポイントは2つあります。

一つ目は、お子さんを信じること。
つまり、お子さんが勉強しようとしている前提に立つということです。

<真剣に勉強しようと思っているのは知っているよ>
<あなたを信じているよ>
そんな気持ちでお子さんに声をかけてほしいと思います。

二つ目は、お子さんが自分で答えを考えることのできる質問をすることです。

「今日はどの教科を勉強するの?」
「今日はこの後何をするの?」
「どんな計画で勉強を進めていく予定なの?」

このように、お子さん自身が考える機会となる質問をするのも
保護者の方ができるサポートの一つです。

自分で考えず、周りから言われるがままに勉強し続けていると、
「勉強をさせられている」という感覚を持ちやすくなってしまいます。

しかし、それでは自分の意思は育っていきません。

学習方法や時間配分などについて
子どもの頃から自ら考えて勉強をすることで、
お子さんの意思を育むことができます。

また、自分で考える力は、勉強するときだけに必要な力ではありません。

考える力は、将来いろんな困難に遭遇したときに、
そのストレスを乗り越える際にも役立ちます。

なぜなら、様々な困難に立ち向かうためには、
どのような選択をしていくか、どのように人に頼るかといったように
自分で考える力が必要とされるからです。

勉強する理由について保護者の考えを深め、一貫性のある関わりを

また、お子さんに声をかけるうえで重要なのは、
「どうして勉強が必要なのか」について、
あらかじめ保護者の方が軸を持っておくということです。

・大学に入学して、就職するため
・ベースとなる知識を身に付けるため
・今後起こりうる出来事を乗り越えていくため
など、勉強への意味づけは人それぞれだと思います。

みなさんはどうして勉強が必要だと思いますか?

「勉強するのは当たり前」と捉えるのではなく、
どうして勉強することがお子さんのためになるのかについて
具体的なイメージを持っておくことが大切です。

保護者の方が考えを深めておくことで、
お子さんへの声かけに一貫性が生まれやすくなります。

勉強をする理由についての軸が定まっていないと、
毎回異なる声かけをしてしまい、
お子さんがどう行動すれば良いのかわからなくなってしまう可能性があります。

保護者の方の言葉は、
お子さんにとって大きな影響力があります。

だからこそ、
「どうして勉強が必要なのか」について
ご自身の考えを明確にしたうえで、お子さんに声をかけていただきたいと思います。

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#保護者の悩み , #加藤小百合 , #子どもが勉強しない
[加藤 小百合]
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プロフィール : 加藤 小百合(かとう さゆり)

国家資格キャリアコンサルタント。同志社大学 文学部 英文学科 卒業。10代の頃、親や周りの大人の想いに応えたいと思う一方で、自分の進路や人間関係に対して、大切にしたいことに迷い、悩み、葛藤していた。大学卒業後、教育業界に就職し、延べ3000人以上の中高生の進路カウンセリングの支援を経験する。現在は、10代の子を持つ親御さんたちが、進学・就職・人間関係に悩む我が子への想いを一人で抱えず、自分自身を責めることなく、誰かに素直な心で話せる機会、そして、親子間での理解をあきらめずに、より良い親子のコミュニケーションのあり方を追求していく機会を実現するために、コーチングを行っている。また、10代の進路選択をサポートしている。

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