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category:進路選択
見つかる、キミの未来。中学校・高等学校 進学NEWS
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2021.09.01

保護者のお悩み相談(1)-子どもが進路についてどう考えているのかわからない

お子さんの進路選びについて
「何ができるだろう?」
「どうサポートしたら良いんだろう?」と
悩んだことはありませんか?

これまでは毎月テーマを変えながら
お子さんの進路選びをサポートするうえで
大事なことをご紹介してきました。

今月からは毎月異なるお悩みに対して
どのように対応すればいいかをお伝えしていきます。

今月のテーマは、
「子どもが進路についてどう考えているかわからない」ときの対応についてです。

最初に保護者の方の声をご紹介します。

「中学2年生の息子が進路についてしっかり考えられているか不安です。
息子が思春期ということもあり、家庭ではそれほどコミュニケーションが取れていません。
学校の宿題など、言われたことはやっているようです。
ただ、主体的に何かに挑戦している様子はなく、
将来や進路についてどう考えているのかわかりません。
どのように息子の進路選びをサポートすれば良いのでしょうか。」

保護者と子どものそれぞれの考えを区別して捉えるようにする

お子さんが進路についてどう考えているかわからない。

そんなとき、保護者の立場として、
どんな心持ちでいることが大切なのでしょうか。

1つ目は、
内側に意識を向け、
保護者の方ご自身にどのような思いがあるかを知ることです。

子どもが進路についてどう考えているかわからず不安になったとき、
なぜそう感じるのか、その理由を一度考えてみてほしいと思います。

例えば
・子どもが何を考えているのかわからないのが不安。
・そろそろ進学先を絞った方が良い時期ではないかと不安になる。
・周りとお子さんを比較して不安になる。

同じ「不安」という気持ちでも、心の内側にある思いは異なっているのではないでしょうか。

・何に不安を感じているか(理由)
・相手にどうしてほしいのか
・自分はどんな状態でいたいのか

まず、これらのことを整理し、
自分にどんな思いがあるかを把握してほしいと思います。

2つ目の心持ちは、
お互いの考えが違うという前提に立つことです。

ご自身の思いを把握するとともに、
お子さんもまた自分の考えを持っているということを念頭におきましょう。

保護者の方が「こうしてほしい」「こうあるべき」と感じることと、
お子さんが「こうしたい」「こうあるべき」と考えていることは、そもそも異なるかもしれません。

また、保護者の方から見て、お子さんが「全く何も考えていない」ように見えるのは
あくまで保護者の方から見えるものであると認識していただくことも重要だと考えています。

これらを念頭に置くことが、
進路に対する保護者の方の考えと、お子さんの考えを対等に扱うことに繋がります。

子どもに質問するときのポイントは、評価しないことと、答えを待つこと

お子さんが進路についてどう考えているかわからないときにできること。

その一つは、お子さんの考えを尋ねることです。

「進路についてどう考えているの?」
とお子さんに尋ねてみてほしいと思います。

私が出会った保護者の方々の中には、
「思春期の子どもに質問しても良いのかな」と
お子さんに対して遠慮してしまうことを教えてくださった方もいます。

でも、私は質問することに遠慮はしなくても良いと思っています。

大切なのは、
お互いが違う考えを持っているという前提と、
お子さんの考えを尊重する態度
だからです。

では、お子さんに質問するときは
具体的にどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

ポイントは2つあります。

1つ目は、お子さんの答えを「評価しない」ということです。

たとえ、お子さんが期待通りの反応をしなかったとしても、
その反応を受け入れてほしいと思います。

なぜなら、進路は本人が考えることだからです。

「もっとちゃんと考えないといけない」
など評価を含んだ返事をされてしまうと、
お子さんはどんどん答えられなくなってしまう可能性があります。

「もう少し詳しく聞かせて」など
お子さんの反応に寄り添った聞き方をしてほしいと思います。

2つ目は、問いかけた後に「待つ」ということです。

質問した後にすぐに答えが返ってこないと、
続けて質問したり、意見を伝えたりしたくなることがあるかもしれません。

そのようなときも、
まずはお子さん自身が考えて答える準備ができるまで
待つことを意識してほしいと思います。

お子さんの進路選びのサポート法やお子さんとのコミュニケーションについて
もしもお困りのことがありましたら、
コーチングセッションを通して、お手伝いさせていただければ嬉しいです。

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#保護者の悩み , #加藤小百合 , #子どもの進路
[加藤 小百合]
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プロフィール : 加藤 小百合(かとう さゆり)

国家資格キャリアコンサルタント。同志社大学 文学部 英文学科 卒業。10代の頃、親や周りの大人の想いに応えたいと思う一方で、自分の進路や人間関係に対して、大切にしたいことに迷い、悩み、葛藤していた。大学卒業後、教育業界に就職し、延べ3000人以上の中高生の進路カウンセリングの支援を経験する。現在は、10代の子を持つ親御さんたちが、進学・就職・人間関係に悩む我が子への想いを一人で抱えず、自分自身を責めることなく、誰かに素直な心で話せる機会、そして、親子間での理解をあきらめずに、より良い親子のコミュニケーションのあり方を追求していく機会を実現するために、コーチングを行っている。また、10代の進路選択をサポートしている。

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