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category:進路選択
見つかる、キミの未来。中学校・高等学校 進学NEWS
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2021.08.02

子どもの進路選びをサポートするうえで大事なこと(4)-キャリア(進路)の考え方を広げてみる

大学に行くべき。
偏差値の高い学校に進学すべき。
安定した仕事に就くべき。

もしかしたらあらゆる「べき」という考えから
私たちは進路やキャリアを選択しているのかもしれません。

しかし、年功序列の制度や、
大企業に就職すれば安心というこれまでの"当たり前"は今、崩れつつあります。

また、これまで誰も想定していなかった
新型コロナウイルスの脅威に私たちは直面しています。
同様に雇用や経済など、あらゆる面で社会が大きく変化する可能性が、常に存在しています。

そんな先行きの見えない社会の中で、
お子さんの進路選びをどうサポートしていけば良いのでしょうか。

重要なのは、「一つの考え方にとらわれない」ことです。

「べき」という固定観念にとらわれず、
様々なキャリア理論を知り、考えを広げていくことが
お子さんの進路選びのサポートへつながっていきます。

これからの時代は、
一つの安心の道を考えるより、
困難な状況に陥ったときにどう舵を切るか、
自分のどんな軸を頼りにして生きていくかが
より大切になっていきます。

一つの考えにとらわれず、
柔軟性を持って生きていくことが子どもたちに求められているのです。

この記事では、これからの時代を生きていくヒントになる
具体的なキャリア理論を3つご紹介したいと思います。

1.キャリアの大部分は「偶然」の出来事によって成り立っている

一つ目は、「計画された偶発性理論」です。

これはジョン・D・クランボルツ氏が提唱したキャリア理論で、
キャリアの大部分は「偶然」の出来事によって成り立っているという考えです。

また、この理論では
5つの行動指針によって、
「偶然」は自分でつくり出すことができると言及されています。

それは、好奇心・持続性・楽観性・柔軟性・冒険心です。

この5つの行動指針があると、
偶発的な出会いや経験をつくっていくことができます。

先が見えないことを不安に感じることもあるかもしれません。

しかし、この5つの行動指針を大切にすることで
その人だけの人生の軌跡が生まれてきます。

ある偶然が、また別の偶然を呼び、その人のキャリアになっていきます。

今は綿密な計画を立てて進むこと以上に
偶然を掴み取っていく力が問われているとも言えます。

2.自分の「軸」となっている価値観・能力・欲求は何か

二つ目のキャリア理論は、「キャリアアンカー」です。

これは組織心理学者であるエドガー・シャイン氏が提唱したキャリア理論です。

こアンカーは、船の"いかり"のこと。

キャリア選択のうえで、
"いかり"のように動かない、
自分の軸となる価値観・能力・欲求を設定することが大切という理論です。

・価値観とは「やるべきこと」
・能力とは「できること」
・欲求とは「やりたいこと」

この3つのことについて
それぞれ考え、定めておくことが
進路選択・キャリア形成に役に立ちます。

3.いかに「転機」に対応していくかがキャリアの鍵に

三つ目は、ナンシー・シュロスバーグ氏が提唱した
「4Sトランジション・モデル」です。

キャリアは転機の連続で、
その転機に上手く対応していくことが重要だという理論です。

人生には4つの転機があります。

一つ目は、結婚などの「人生役割の変化」。
二つ目は、環境が変わることで起こる「人間関係の変化」。
三つ目は、何に時間を費やすかという「日常生活の変化」。
四つ目は、何が自分にとって大切かという「自己概念の変化」です。

いろんな変化を受け入れ、それを乗り越えていく力が求められています。

しかし、どうしたらこれらの変化に対処できるのでしょうか。

「4Sトランジション・モデル」では、
転機を乗り越えていく4つの方法(4S)も紹介されています。

一つ目は、Situation(状況)。
今の状況を捉え、メリットやリスク、必要なことなどを明らかにしていきます。

二つ目は、Self(自己)。
嬉しいことや悲しいこと、大事にしていることは何か、今の収入はどれくらいかなど、
自分に対する理解を深めていく方法です。

三つ目は、Support(支援)。
家族や友人、同僚、公的機関や民間団体から受けることのできるサービスなど、
自分の周りにあるサポートについて把握する方法です。

四つ目は、Strategy(戦略)。
優先順位や、今必要な行動を定め、戦略的に解決法を考えます。

4つの軸をもとに現状を整理し、
具体的なアクションを起こしていく。
そのことで、あらゆる転機に対応できるようになると考えられています。

最後に...お子さんとの関わりの中で"キャリア理論"を活かす

今回は3つのキャリア理論をご紹介しました。
今の時代、人生の歩み方に一つの正解はないのだと思います。

そんな今、子どもたちに求められているのは、
思い通りにいかないときに、どう舵を切っていけるか。
そして、自分がどうありたいかを明確にすることです。

私たち大人がキャリア理論を実践し、
子どもたちに背中を見せていくのもサポート方法の一つです。

また、キャリア理論を参考に、
自己理解を深める質問をするなど、
キャリア理論をお子さんとの関わりに活かしていくこともできます。

キャリア理論がお子さんの進路選びをサポートする
一つのきっかけとなることを願っています。

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#キャリア理論 , #加藤小百合 , #子どもの進路選びをサポート
[加藤 小百合]
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プロフィール : 加藤 小百合(かとう さゆり)

国家資格キャリアコンサルタント。同志社大学 文学部 英文学科 卒業。10代の頃、親や周りの大人の想いに応えたいと思う一方で、自分の進路や人間関係に対して、大切にしたいことに迷い、悩み、葛藤していた。大学卒業後、教育業界に就職し、延べ3000人以上の中高生の進路カウンセリングの支援を経験する。現在は、10代の子を持つ親御さんたちが、進学・就職・人間関係に悩む我が子への想いを一人で抱えず、自分自身を責めることなく、誰かに素直な心で話せる機会、そして、親子間での理解をあきらめずに、より良い親子のコミュニケーションのあり方を追求していく機会を実現するために、コーチングを行っている。また、10代の進路選択をサポートしている。

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